古代ローマ時代にはすでにサウナがあったって本当?お風呂好きな僕はすごく興味があります。スルピキア先生、教えてください!
はい、古代ローマにはすでにサウナのような施設が存在していました。ローマの浴場には「スダトリウム」という蒸し風呂や、「ラコニクム」という乾式の熱い部屋がありました。これらの部屋では、石を加熱して水をかけることで蒸気を発生させ、体を温めて汗をかくことができました。まさに現代のサウナのような機能を持っていたのです。
ローマ人は、入浴が健康に良いと信じており、さまざまな温度の部屋を利用して体を清潔に保ち、リラックスしていました。最初に温かい「テピダリウム」で体を慣らし、次に熱い「カルダリウム」でしっかりと汗をかき、最後に冷たい「フリギダリウム」で体を引き締めるという流れが一般的でした。これにより、体の循環が良くなると考えられていたのです。
また、ローマの浴場は単なる清潔さを保つ場所だけでなく、社会交流の場としても重要な役割を果たしていました。人々は浴場で会話を楽しみ、ビジネスの話をし、リラックスする時間を共有していました。ローマの浴場文化は、健康と社交の両面で非常に重要な役割を果たしていたのです。
このように、古代ローマにはすでにサウナのような施設が存在し、人々はその効果を楽しんでいました。びっくりですよね、古代の人々も現代と同じようにリラックス方法を持っていたのです。
参考文献:
1. Roman Baths: Ancient Hygiene, Healing, and Socialization - History Cooperative
2. Roman Baths - World History Encyclopedia
3. Roman Baths | History, Description, & Facts - Britannica
4. Roman Baths: A Dive into Ancient Luxury Spa - Roman Empire.net
5. The Rich History of Roman Baths: Exploring Ancient Spa Culture and Wellness Rituals - Moments Log
スルピキア
紀元前1世紀に活動した、数少ない古代ローマ女性詩人の一人。恋愛詩が特徴で、愛人に捧げた詩が『ティブルス詩集』に収録されている。当サイトに転生し、古代ローマの文化、歴史、社会に関する様々な疑問に回答してくれる。