歴史の授業で古代ローマについて学んでいると、彼らがどのような暦を使っていたのかが気になりました。現代ではグレゴリオ暦が使われていますが、古代ローマではどんな暦が使われていたのでしょうか?
古代ローマでは、主にローマ暦とユリウス暦の2つの暦が使われていました。最初に使われていたのはローマ暦で、これは1年が10ヶ月から成り立っていました。初期のローマ暦では、3月から始まり、12月で終わる構成になっていましたが、残りの冬の期間が曖昧でした。
その後、紀元前46年にユリウス・カエサルによって改革が行われ、ユリウス暦が導入されました。ユリウス暦は、1年を365日とし、4年ごとに閏年を設けて366日にするという仕組みでした。これにより、季節のズレが修正され、より正確な暦となりました。ユリウス暦は太陽暦に基づいており、現代のグレゴリオ暦の前身と言えるものです。
また、ローマでは月の呼び名が現在の月と異なり、例えば3月は「マルスの月」、7月はカエサルに因んで「ユリウスの月」と呼ばれていました。興味深いことに、この月の名前の由来が現代にも影響を与えているんですね。
古代ローマの暦は、政治や宗教行事、日常生活に深く関わっており、社会の秩序を保つための重要な役割を果たしていました。不思議ですよね、現代の私たちが使っている暦のルーツが、古代ローマにまで遡るとは。彼らの影響がいまだに続いていることに驚かされます。
参考文献:
Roman Calendar - World History Encyclopedia
Julian Calendar | Britannica
Roman Calendar - Wikipedia
スルピキア
紀元前1世紀に活動した、数少ない古代ローマ女性詩人の一人。恋愛詩が特徴で、愛人に捧げた詩が『ティブルス詩集』に収録されている。当サイトに転生し、古代ローマの文化、歴史、社会に関する様々な疑問に回答してくれる。