古代ローマの通貨・金融に関するQ&A

「古代ローマではどんな金貨が使われていた?」という疑問にわかりやすく回答。アウレウスやソリドゥスといった金貨が、ローマ帝国で高価値取引や富の象徴として使われていたことを理解する助けになれば幸いです。

古代ローマではどんなお金が使われていたの?

スルピキア先生、古代ローマではどんなお金が使われていたの?特に金貨について知りたいです!

古代ローマでは、様々な種類の金貨が流通していました。

 

その中で最も代表的なのが「アウレウス」という金貨です。アウレウスは紀元前1世紀から紀元後3世紀まで広く使用されており、ローマ帝国における高価値の取引に用いられました。アウレウスの重さは約8グラムで、約24カラットの金を含んでいました。この金貨はしばしば皇帝の肖像が刻まれており、皇帝の権威や神性を象徴するものでした。

 

また、アウレウスの後には「ソリドゥス」という金貨が登場しました。この金貨は紀元4世紀にコンスタンティヌス1世によって導入され、安定した通貨基準として利用されました。ソリドゥスもまた高い金含有率を誇り、長期間にわたり使用されました。

 

これらの金貨の他に、銀貨や青銅貨もローマでは流通していましたが、金貨は特に貴重なものであり、富や権力の象徴とされていました。不思議ですよね、当時のローマ人が持つ貨幣の価値観や使い方が、私たちが今持つお金の価値観とどのように違うのか、考えさせられますね。

参考文献:
- Ancient Roman Gold Coins - Ancient-Rome.info
- Understanding Roman Currency: A Comprehensive Guide to Ancient Coins - Roman Empire.net
- The Mega Guide to Buy and Collect Ancient Roman Coins - APMEX

スルピキア

 

紀元前1世紀に活動した、数少ない古代ローマ女性詩人の一人。恋愛詩が特徴で、愛人に捧げた詩が『ティブルス詩集』に収録されている。当サイトに転生し、古代ローマの文化、歴史、社会に関する様々な疑問に回答してくれる。