ラティフンディウムが引き起こした影響とは|普及から衰退まで

ラティフンディウムが引き起こした影響とは|普及から衰退まで

ラティフンディウムが引き起こした影響とは|普及から衰退まで

ラティフンディウム(もしくはラティフンディア)は、古代ローマにおいて、征服地に開かれた、奴隷を労働力とした大規模農園です。第二次ポエニ戦争の頃から共和政末期にかけて急速に普及した経営手法として知られます。

 

 

ラティフンディウムの特徴

ローマが地中海世界に急速に覇権を拡大していた時代。ローマは戦争で占拠した土地を国有地とし、耕作に必要な経済力を持つ有力者に分与し、有力者は征服地の奴隷を使役して、ブドウ、オリーブ栽培などで利益を得ていました。下層平民は戦争に駆り出され、農地を手放さざるえなかったので、有力者達は空いた土地を吸収して莫大な富を得たのです。

 

ラティフンディウムの影響

しかしこれはのちに、貴族や有力平民の土地の独占や、格差拡大、中小農民の没落など様々な社会問題を引き起こしました。前2世紀後半、グラックス兄弟がこの問題を是正しようと、大胆な改革を行なおうとしましたが、既得権益を失うことを恐れた有力者によって消されてしまいます。

 

ラティフンディウムの衰退

共和政末期、地中海世界が平定され、パックス・ロマーナと呼ばれる平和の時代に入りました。最大の奴隷供給源である戦争がなくなったことで、奴隷の価格が高騰しました。すると当然奴隷労働に頼ったラティフンディウムは成り立たなくなり、3世紀頃から奴隷ではなく自由小作人に頼った経営コロナートゥスに移行しました。

 

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