古代ローマのコロニア(植民市)とは|自治市と同盟市の違い

古代ローマのコロニア(植民市)とは|自治市と同盟市の違い

古代ローマのコロニア(植民市)とは|自治市と同盟市の違い

コロニア(植民都市)とは、ローマ人が入植する為に征服した地域のことです。英語で「入植地、植民地」を指す「コロニー(colony)」の語源にもなっています。
ローマは建国以降、コロニアを積極的に創設し続けていましたが、これにはローマの覇権を拡大するということ以外にも、増えた人口を移住させたり、天然資源の権益を確保したり、退役軍人の新たな職を確保するという意味合いもありました。

 

 

ローマ植民市とラテン植民市

コロニア(植民都市)にはローマ植民市とラテン植民市がありました。ローマ植民市は、ローマ市民が移住し、住民はローマ市民権を持ち続けることができました。ラテン植民市にもローマ市民や自由人が移住しましたが、ラテン植民市に住む者にはローマ市民権は付与されませんでした。※

 

・自治市と同盟市の違い

ローマ市民権が認められなかったラテン植民市は、さらに自治市、同盟市という性質の違いがありました。つまりローマには、ローマ植民市>自治市>同盟市という3つのグレードの都市が存在していたことになります。

 

自治市
ローマから自治を認められた独立都市で、ローマへの兵の供給や納税の義務が免除される。
同盟市
ローマから自治を認められているが、ローマへの兵の供給や納税の義務が課される。

 

階級を作った理由

どうして同じ植民市でも、このように扱いに違いを作ったのでしょう。
これはラテン植民市の中で、あえて格差を設けることにより、不満がローマ植民市に集中すること防ぐ目的があったからです。
自治市や同盟市が昇格して植民市になることもありましたので、希望を持たせたというのも懐柔策の1つだったのでしょう。

 

同盟市戦争へ

ただしこの政策は中途半端に効果を発揮するにとどまってしまいました。やがて同盟市の人々の不満がもはや制御できないレベルに高まってしまったので、前91年同盟市戦争が勃発したのです。その結果ラテン植民市の住民にもローマ市民権が認められるようになりました。

 

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