ドミナートゥス制(専制君主制)とは|独裁政治との違いは?

ドミナートゥス制(専制君主制)とは|独裁政治との違いは?

ドミナートゥス制(専制君主制)とは|独裁政治との違いは?

ドミナートゥス(専制君主制)というのは帝政ローマ末期における政治形態です。「ドミヌスによる支配」を意味しており、ドミヌスというのは臣民から皇帝への呼称です。

 

 

ドミナートゥス成立の誕生の背景

共和政ローマにおいて、数々の偉業を成し遂げたカエサルが絶大な権力を持つようになり、彼は共和政を終わらせ、元老院も市民集会も無視し、あらゆる意思決定を自分1人で独占する政治体制をつくりあげようとしました。
しかし伝統的な共和政を重んじる、保守的なローマ社会での風当たりは非常に強く、前44年に暗殺されてしまいます。

 

市民の第一人者の出現

そこでカエサルの意思を継いだオクタウィアヌスはその失敗から学び、「共和政に敬意を払う姿勢を見せつつ実質君主制」という元首政(プリンキパトゥス)=「プリンケプス(市民の第一人者)による統治」というスタンスを採用します。

 

パックス・ロマーナ

この支配体制の中で、長年内戦でバラバラな状態だったローマが再び1つとなり、紀元1〜2世紀の長きの間、パックス・ロマーナと呼ばれる平和と繁栄を謳歌しました。

 

軍人皇帝時代

しかし平和は永遠には続きませんでした。3世紀に入ると、帝国各地の軍閥から皇帝が乱立する軍人皇帝時代(235〜285年)に突入し、後に「3世紀の危機」と呼ばれるほど帝国は衰退していきます。

 

ドミナートゥス成立

そこで皇帝ディオクレティアヌスは改革を行ない、強力な専制政治、ドミナートゥスを開始することで、軍人皇帝時代を終らせたのです。彼の改革により共和政の伝統は完全に消滅、元老院は形骸化しました。

 

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