オドアケル|ローマ帝国を滅ぼしたゲルマン人傭兵隊長

オドアケル|ローマ帝国を滅ぼしたゲルマン人傭兵隊長

オドアケル|ローマ帝国を滅ぼしたゲルマン人傭兵隊長

ローマの皇帝支配に終止符を打ち、西ローマ帝国を滅ぼしたゲルマン人の傭兵隊長オドアケルについて紹介しています。

 

・オドアケルは何人?

オドアケルはゲルマン人ですが、ゲルマン人のどの部族であるかは不明とされており、ヘルール族、テューリンゲン族など諸説あります。

 

オドアケルがローマ皇帝を廃位するまで

前4世紀末頃から、フン族の圧力を受けたゲルマン人が大移動を開始し、西ローマ帝国の領内に頻繁に侵入してくるようになりました。
しかし当時のローマ帝国は、大きくなりすぎた帝国領の維持コストがかさみ、国防が脆弱化していたので、次々と侵入してくるゲルマン人を止めることができず、社会のゲルマン化が進行していきました。

 

 

西ローマ皇帝の廃位

ゲルマン化が進行すると、西ローマ皇帝は形骸化して権威を失い、実権はほぼ全てゲルマン人の将軍により握られるようになりました。オドアケルはそのうちの1人です。
476年、オドアケルは即位してからわずか1年の皇帝ロムルス・アウグストゥルスを退位に追い込み、帝政を廃止することで、西ローマ帝国を事実上滅亡させました。

 

・滅ぼした動機

オドアケルが帝政を終らせたのは、西ローマ帝国での地位と利益を確保し、政治参加ができるようにする為です。「滅んだ」といっても、公職や政府機関はそのままで、ローマ市民は普通に暮らしていましたし、彼らは自分達のことは今まで通り「ローマ人」と呼び続けていました。
つまり国を焦土にしたわけではないので、オドアケルに「ローマ帝国を滅ぼした」という認識はなかったでしょう。せいぜい「仕組みを変えた」くらいの認識だと思います。

 

 

むしろオドアケルは古代ローマの文化に感銘を受け、その保全に努めたくらいです。なので近年学問分野では、誤解を招くとして「滅亡」という表現を見直そうという議論もあります。


 

 

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