古代ローマで産業革命が起きなかった理由

古代ローマで産業革命が起きなかった理由

古代ローマで産業革命が起きなかった理由

紀元前7世紀の建国以降、破竹の勢いで成長を続け、前1世紀には地中海世界全域を支配する大帝国に成り上がったローマ。4世紀に西ローマ帝国が滅んだことで、西欧史は古代から中世に移行していくわけですが…。
この中世という時代はヨーロッパの暗黒時代といわれています。この時代は病気の蔓延や戦争の激化により社会が衰退し、人も国土も荒れに荒れた時代であるためです。ヨーロッパは中世よりも古代のほうが豊かだったのです。

 

 

未来に進み文明が後退することも…

私たちは未来にいけばいくほど文明は進化すると考えがちですが、歴史を振り返るとそうでもないんですね。古代ギリシアでいえば、前1200年のカタストロフでエーゲ文明下で発明された様々な文化が消失したように、戦争・気候変動・疫病の流行などなど、様々な社会変動で文明が後退することは珍しくありません。

 

産業革命がローマで起こらなかった理由

産業革命とは19世紀に起こった近代ヨーロッパにおける大規模な技術革新です。近代になり新たな動力源(蒸気機関)が開発されたことにより、人類の生活に大変革をもたらしました。19世紀というのは古代ローマ時代から1000年以上の時代が下ってしまっていますが、パックス・ロマーナと呼ばれる空前の繁栄と平和を謳歌した時期に産業革命が起きる余地はなかったのかな?とずっと疑問に思っていたんですよ。

 

 

1000年も離れた時代の技術レベルを比べるのはどうかといわれるかもしれませんが、前述したように時代が下ると文明が後退することもあるので。ロスト・テクノロジーと呼ばれるものはたくさんありますし。しかし調べて見ると、産業革命は「平和で繁栄していれば起こる」というそう単純なことでもないようです。

 

産業革命の核は蒸気機関

栄華を極めたローマ帝国時代ですら、産業革命が起こらなかった一番の理由は製鉄技術が未発達であったため、というのが1つの答えになりそうです。
というのも産業革命を支えていたのは高度な鉄の製錬技術なのですが、古代ローマにはまだそのような鉄の加工技術はなく、鉄の使用割合も低かったのです。
鉄が蒸気機関を作り、その蒸気機関が鉄の大量生産を可能にしていたので、いくら豊かでも、蒸気機関の開発自体がされていない古代社会で産業革命が起きる余地は無かったのだと思います。

 

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